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ここは神社。
時は夕暮れ。
夕焼けによって、炎の様に真っ赤に燃え上がった空が景色を茜色に染め上げる。
そこに俺は居た。
俺の名前は……まあ後でちゃんと紹介するからいいや。
気軽に少年Aとでも呼んでくれたまえ。
まあ、
前置きはこんな感じで良いとして。
とりあえずそんな俺、少年Aは物凄く厄介な事に巻き込まれている。
「明日のテストを
受けなくて済みますように」
これが、オレの願いだ。
勿論叶うなんて思っていない。
ただの気休めだ。
だが、こんなアホらしい願いを聞き入れたバカなヤツがここに居た。
まあ、ここと言っても本当に目の前に居るわけじゃない。
空から声が聞こえたんだ。
『その願い、叶えてあげる』って。
だが、素直にそれを受け止める程、俺は素直で精神年齢の低いバカなガキじゃない。
勿論多少の反発くらいする。
だって超怪しいもん。
でも、そのガキの声の神様は、俺の言葉で気を悪くしたのか、俺の周りに変なことしやがって、全く身動きがとれない。
それが、今の俺の状況。
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