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「ハァ~…」
校長室のドアを閉めると、すぐに安堵のため息をついた。
「いや~今日はみんなお疲れ様ってやつだな!
それにしても…緋音といい真といい度胸あるな~仮にも相手は校長だぜ!」
「ホント!ビックリしたよ♪」
「未来は笑顔で見てただけだったけどな」
忍は冷や汗をかいた顔で未来を睨みながらそう言う。
「僕はずっとヒヤヒヤしてたよ…」
そう言っている西園寺の顔色もかなり悪く、忍よりも冷や汗をかなりかいていた。
「それより今日のところはもう遅い。とっとと帰るぞ」
「そうだな。んじゃ行くか」
「気をつけて帰ってね~」
西園寺は顔がやつれながらも、8人の見送りに来ている。少し可哀想に思えてくる姿だ。
「明日からは俺達の伝説がはじまるな!緋音っち!」
「伝説って言うほど大したもんでもないでしょ」
「理沙…せめて気分的にはそんな感じで行こうよ…」
「お前ら…やる気なのはいいが私はめったに部活など行かないと言うことを忘れるなよ」
「え~!でも暇な時は来て下さいよ~♪」
「…………この部活…入ったの間違いだったかしら…」
「というか…誰が緋音っちって呼べと言った?」
「ひ、緋音っち!目がこえ~!」
そんな会話をしながら、8人は校舎を出て行った。
このギルド部がいずれ武神高校を大きく変える部活となる事は知るすべもなく…。
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