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第三章『青い鳥』
僕は昔、青い鳥を見たことがある…‥。
それは夢か現つか解らなくなった、とある真夏日。
蝉の鳴き声がこだまする森の中で、僕は軽い脱水症状を起こし、意識が朦朧(もうろう)としていた。
その時だった…。
茂みの方から青い鳥が飛び立ったのだ。
美しい青い羽根を広げ…‥青い空へと消えて行く…‥。
あまりの美しさに見とれてしまう。
そのとても暑かった…、森の中で…‥。
夢か現つか解らぬモノに心を盗まれた…‥。
僕は必ず見つけてみせる。
あの青い空へ飛び立った。
あの青い鳥を…‥。
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