犬と人間との歴史

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そして、夜の闇の中でも獣の接近にいち早く気づき、吠え立てる犬の鋭い嗅覚と警戒心に人間のほうで目をつけて、人間と犬の持ちつ持たれつの生活が始まるようになりました。 餌をもらう代わりに犬がやった番犬の役目は、やがて、人間が猟に出るときについていって一緒に獲物を追うという猟犬の役目に広がり、その後長い歳月を重ねるうちに、牧畜犬や軍用犬、ソリ犬、警察犬、盲導犬など、それぞれの仕事に最もふさわしい能力をもった犬にするための改良が人間の手で繰り返し行われ、多種多様な犬が生まれるようになりました。
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