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楽しい時間って言うのは、ホンマあっという間。
毎日のように純とおったら、1日とか短すぎる。
そんな幸せな時間を過ごしていたら、あっという間に夏休みは過ぎ去っていった。
そして、新学期。
あたしは職員室で山センと面会している。
「大内」
「はい」
「俺の言いたい事は、わかってるな?」
「『俺の生徒はなんて有意義な夏休みを過ごしたんやろう』」
「あぁ、全くその通りや大内。お前を除いてな!!」
あたしは山センの言葉に首を傾げた。
「山セン、全く何言うてるんかわからへん」
「お前な!!夏休みは宿題もせんと遊びほうけてたって、何でそんな堂々と言えんねん!!
見てみ!?長谷川ですら宿題して来てるんやぞ!?」
山センの手には『長谷川悠真』と書かれたノート。
あたしはため息をついて首を横に振った。
「悠真が宿題して来るんは当たり前やねん」
「そうやろな!!なのに、何故お前はそんな当たり前の事をして来なかった!?」
「悠真は、夏休み中愛菜に会う口実に宿題を利用してるに過ぎへんねん」
「それでも真っ白の何もして来てへんヤツより何百倍もマシやわ!!」
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