第六章

2/19
2403人が本棚に入れています
本棚に追加
/115ページ
ここは、レイの部屋。 リビングにある机に6人の少年少女は座っている。 「まずは、誰が個人戦に出るかを決めなきゃだな」 レイは、口火を切って言う。 「少なくとも、私は無理です… レイさんか、シンさんか、マリオンさんがやって下さいね?」 「あ~ めんどくさいし、俺もパス レイかマリオンでよろしく~」 フィルは、自身では役不足だと思い辞退。 シンは、めんどくさいと言い辞退… よって、残った二人は… 「どうしよう?」 決めあぐねる訳だ。 「僕としては、レイさんにお願いしたいのですが…」 「え!? 良いの? ってか、俺に『さん』はつけなくて良いぞ」 前半は、眼を輝かせながら、後半は苦笑しながらレイは言う。 「ええ 僕は、レイよりも弱いでしょうし、何よりも、レイは楽しみにしていそうですからね」 マリオンは、レイに言われたとおりに、早速と、呼び捨てにする。 「良く俺が楽しみにしているだなんてわかったな?」 「まぁ、最強決定戦をすると言った時から、楽しそうにしていたのが、見て取れましたからね」 マリオンは苦笑がちに答えると、シンとアル、そしてフィルが頷いて肯定する。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!