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『Orphean』     マイノリティが、触れ廻り シェアされるのは、反感情 ジャンクヤードの中心で 大切なものを探してる     これも違う 高貴すぎる あれも違う 醜すぎる あれはイヤだ これがいい そんな山の上で声が聴こえる 『ないものねだりって知ってるかい?』        聞こえないふりをしてある人ばかり 見つけようともしていない人ばかり       ふと見つけた、安物グラス それが、僕の価値だ 使い古びた本の切れ端 それが、僕のプライドで 小汚い、読めないノートが 僕の、重ねた歴史なら 意図的な不快音は きっと、僕の心音だろう     ごちゃまぜの山の中で 傷だらけの理想が一つ 薄暗闇の瓦礫の中で もう動かない、時計が一つ     僕のゼンマイは 父の鎖で縛られている 早く、鎖をほどかなくては! 早く、鎖をほどかなくては!     どこにも閉じていなくて   きっと、誰もいない         分かりやすい、幻の街         瓦礫の山には、誰もいない.
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