いつもと変わらない朝

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「お兄ちゃん…朝だよ…千沙都が起こしにきましたよ…」 朝か…しかし眠い… 「後1年…」 「早く起きて下さい…じゃないと千沙都が来た意味がわかりません。」 「…………」 眠いから無視をする事に決めたよ、悪いな千沙都 「お兄ちゃん…起きて………ふぇえん…」 あ…泣いちゃったよ…朝からうるさいなぁ… 「おはよう、千沙都」 「…ふぇえぇえ…ん…」 起きた事にも気付かないで座り込んで泣き崩れる千沙都、 寝起きなんだ…止めてくれ 「千沙都ちゃん、お兄ちゃんは起きたよ。」 そういって千沙都を抱き締めた 「お兄ちゃん…なかなか起きてくれなくて…千沙都はうるさい子です…悪い子です…お仕置きして下さい…じゃないと千沙都は死んじゃいます…」 「ていっ!」 千沙都に軽くデコピンを食らわす、痛そうにしてる千沙都は可愛いなぁ…あ、今俺が千沙都を抱っこしてる形ね? 「痛い…お兄ちゃん…もっと…」 いかん、こいつは真正のMだ…忘れていた… 「もっとデコピンでもビンタでもして下さい…お兄ちゃん…」 こうなった千沙都はデコピンだけでは許してくれない、可愛い妹を叩くのは気が引けるが… 「わかったわかった…ていっ!」 「はぅ!ぁ…もっとぉ…」 「ていっていっていっ!」 「何してるの緋色?」 「あ…姉貴…おはよう。」 「おはようじゃないでしょ?千沙になんてことするの?」 「え?あ…これは千沙都が…」 「千沙が?」 「もっと叩いてくれって…」 「千沙がそんな変態なわけないでしょ!あんたじゃあるまいし!」 「お姉ちゃん…違うの…これは千沙都が…」 「千沙も、緋色を庇わなくていいの!」 「いてて…酷いよ姉貴…」 「朝御飯そこ。」 「話逸らしやがった」 「私今日帰り遅いから、千沙都に変な事をしないように」 そっか、今日日曜日だ 「返事は!?」 「は~い」 そう、こんな朝
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