♂第3話♀~知ってるようで未知なる世界~

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『おい、おまえら席につけ。』 席について間もなく担任の七木田が入ってきた。 出席の確認と軽い連絡をする。 特に変わったことはなさそうだな。 『ー。じゃあ、今日も1日頑張れな。以上』 そういって教室を出ていった。 うぅ、頑張れる気がしねぇ。。 俺はひとつため息をついた。 ……… とはいえ今さらグダグダ言っても仕方ないし。 とりあえずネガティブに考えるのはよそう。 そんなことを考えながら、ふと隣に目をやると、美紗が必死に数学の教科書とにらめっこしている。 ……… 暗記科目じゃないんだから、意味ない気がするが本人必死だからツッコむのはよそう。 一時限目の開始のチャイムが鳴る。 それと同時に松山が入ってきた。 『じゃあ、予告通り小テストやります。教科書しまって。今回難しめですが、平均点以下は追試ですので頑張ってください。特に運動部は部活に支障でますからね。』 と脅しをかけ、答案用紙を配る。 さてさてどんなもんかな。 俺は配られた答案用紙を見る。 ……… 難しいか、これ? 基礎の応用ばっかじゃねぇか。 単なるこけおどしか。 俺はさっさと答案をすませた。 さて、時間余っちまったな。 見直しも終わったし……… 寝るか。 俺は頬杖をつきながら目を閉じた。 ……… ……… バシ!! 『っ痛……』 痛みで目が覚めた。 見ると松山が教科書片手に立っていた 『御剣さん、終わっても寝ないように』 『は、はい。ごめんなさい』 一応平謝りしておいた。 ちっ。 せっかくのいい気分を壊しやがって。 俺は再び頬杖をつきながら時計とにらめっこしていた。 しばらくしてようやく時間になった。 『はい、じゃあ答案を隣と交換して』 教室がざわめく。 俺は美紗に答案を渡そうと隣を見ると 美紗が涙目になっている。 『碧~、全然わからなかったよ~。。』 『まぁ、平均点とれればいいんだし。どうにかなるって』 あまりにも可哀想なので、フォローしておいた。 フォローになってるかはわからないけど。
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