Story6-2 素直(最終話)

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「人を好きになるのって…理屈じゃないんだね」  私がそう言うと、千秋はクスッと笑った。 「だよ……それこそ、ノートに何冊も計算してみたって…確実な答えなんて見つからないさ」  いたずらっぽい目に戻った彼が、微笑みながらそう言う。 「今思ってる気持ち…それだけが確かなものなんだ。それを積み上げてこそ…答えってのにたどり着けるんじゃないの?」  私は彼の言葉に頷くだけだ。 「……そうだね」  悔しいけど。  私はこの口の達者な弟に…かないそうもない。 <年下注意報 END>
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