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しばらく歩くと聖はホテルのある部屋の前で止まった。
「ここは……?」
聖「あぁ、来た事無かったっけ?一応俺の部屋」
そう言って聖がドアを開けると、楠の社長室とあまり変わらない感じの部屋。
机の上にはパソコンと大量の書類。
きっとここで仕事をしていたんだろう。
「へぇ……こうして見ると聖もちゃんと社長やってるのよねぇ……」
聖「当たり前だろ?」
「当たり前か?だって気付けばいつも私の部屋にいたじゃん」
聖「う゛……でもちゃんと仕事はしてたんだよ」
バツの悪そうな顔をして言う聖を見ると自然と笑顔がもれた。
聖「最近、ゆっくり話す暇なかったからなぁ……」
そう言ってソファーに腰掛ける聖。
私はその隣に座った。
「そうだね……今日はどうしたの?」
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