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「ぁう・・・、っ」
ちりちりと焼けつくような痛みに目を覚ました。
気がつけばそこはベットの上で何とか無事に帰ってこられたらしいことを教えていた。
ぼんやりとした記憶の中に三蔵の姿があるのだが何度呼ぼうとしても心の中の声は届く気配がない。
きっと向こうでかけられた変な術のせいだ。
忌々しそうに小さく舌打ちをしてから悟空はちらりと横を見やった。
三蔵はすでにそこには居なかったが手のひらにはまだ握ってくれいたらしい温もりが残っている。
それだけでほんの少し嬉しくなって口元に笑みが浮かんだ。
ただ苦しげに吐き出す息はまだ熱を帯びていて頬も赤く染まったままだ。
誰かを呼ぼうとして口を開きかけるも部屋の中には誰が居る気配もない。
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