吐息のように

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サオリ「えぇ…大好きだわ」 珠己の思いの詰まったシフォンケーキの匂いがが優しく包むように感じた サオリ「華月さん……今回の事、多大な力になって頂きありがとうございます」 瞳を閉じたまま、頭を下げた 華月の…宝生の力のおかげで、早織の父幸也は職を手放さずに済んだ いや それどころか、翔は幸也の事を気に入り、宝生の担当にと幸也を任じたのだ カヅキ「いいって!好きでやったわけだし。それよりもさ、こいつらにも礼を言ってやってよ」 照れるように笑いながらも 『親の力で自分がしたんじゃないから』 と言いながら、部屋のドアの外にいる人を呼んだ .
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