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俺は竜たちに徐々に近づいていく。足音か気配か、竜は俺の存在に気づき、俺に手を振った。
「お前ら今から帰んの?」
恐らくそうだろうが、一応聞いとく。
「そうだけど……キミ帰ったんじゃなかったの?」
途中絡まれてな……。とか、名前を聞き出された……。とは言わない。
「まぁ色々あって、こんな時間になっちまった」
それだけ言えば大概通る。現実に二人とも頷いている。
「念のため聞くが、あゆは今まで準備をしていたのか……?」
竜はその質問を聞いて苦笑いしている。ということは……
「うん。ついさっき終わったところ!」
は、ははは……。
長ぇよ、あゆ。
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