2068人が本棚に入れています
本棚に追加
/169ページ
「変わったよ」
「え…」
「自分でもビックリするくらい変わった。
世界が違って見えるの。
こんなに世界は綺麗だったんだなって初めて知った」
真歩ちゃんとピアスを開けた次の日に、渚くんを見つけた。
渚くんのいる世界は、キラキラしてて色が鮮やかになる。
こんな世界、あたしは知らなかった。
「渚くん、ありがとう」
「何でお礼?」
「何となくっ」
不思議そうな顔をする渚くんに笑いかけた。
まだまだ恥ずかしかったり、緊張したりするけど…。
前よりも普通に話したり、顔を見たり出来るようになった。
あたしは、少しずつだけど変わってきてる。
ほんの少しだけど、自分に自信も持てた気がする。
渚くんを好きになって、自分を好きになって…。
何回言っても足りないよ。
本当にありがとう。
最初のコメントを投稿しよう!