愛を囁く。

10/14
1442人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
ふと、頭を過った。  もしも未紀がまだ外にいたら?  待ち合わせ時間から何時間経ったと思ってる。  いるはずなんか‐…  でも、もしかしたら。  その思いを打ち消すかのように、携帯のボタンに指をはしらせた。  「もしもし…?」 ひどく、弱々しい声。 「今どこ。」 まさか  「待ち合わせ場所にちゃんといるよ…?もしかして、違ってた…?」 そんなはず…  「…………今から行く。」 ないって、思ってたのに…!  「……うんっ!」 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!