地雷を踏み続ける女

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「加藤優衣です。美弥子さんのお友達で、今日突然お邪魔することになって、すみません」  優衣ちゃんは、お姉ちゃんにペコリと頭を下げる。 「あら、そうなの? 珍しいわねえ。みゃーこが家に友達を連れてくるなんて。私は姉の美奈子よ。よろしくね」  優衣ちゃんが、家に来るのは珍しくない事を口に出そうとしたのを見て、私は慌ててそれを防いだ。 「お姉ちゃん、お腹すいてるの? 優衣ちゃんもお腹すいてるよね? すぐごはん作るから、早く入ろうよ」  二人の会話を遮断させて、私達は家の中に入った。
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