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遠くに見えた雲が
静かに消え行く貴方が
霞ゆく春の
残り香を漂わせていた
後ろ姿を見つめるより
櫻舞い散る夜空に
身を委ねてた
哀しみを
儚さを
孤独を
乗り越えた貴方は
笑った…
微かに見えた花弁が
とめどなく願った夢が
頬を伝う私の
泪を…
優しさを
愛おしさを
希望を
なくした私を貴方は
そっと抱き締めてくれた
温もりを
慈しみを
夢を
求めた私は
笑った…
少しだけ
悲しくて
少しだけ
切なくて
でも嬉しくて
幸せを与えてくれた
貴方が大好きで…
fin…
でも…
少しだけ
辛くて
少しだけ
憎くて
そう…
殺したいくらいに
宙に舞った紅が
蒼月に照らされ
とっても綺麗…
絶望を
悲壮を
死を
与えた私は
静かに消え逝く貴方を…
そして私は
笑った…
…end
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