プロローグ

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「…あんたなんか 産まんかったらよかった」 その時おかんは大粒の涙を流しながら真っ赤な目で、俺の目を見つめてそう言った事をおかんは覚えてるかな? 1985年1月24日におかんと親父の間に、この世に生を受けた。 俺の名前は「真」 名前の由来は 「真実だけを話す人になるように」 「真っ直ぐ生きてくれるように」 と「真」と名付けたんだと聞いた。 物心がついた時には親の付けた名前通り 嘘が大嫌いで 友達が冗談で言った事を皆は冗談だと判っていても俺は疑いもせず信じて皆に笑われる事が日常茶飯事 一度こうと決めれば、周りに何て言われようが自分が思った通りに行動する「猪突猛進」って言葉が似合う 名前の由来に似た人間に育った。 幼い頃はおかんの行く所どこにでも着いていく程のお母ちゃん子だった。    
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