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鬼VS鬼
土方の刀をギリギリ受け止めた。
隆哉:『く‥‥斉藤と同じ突き‥‥‥いや斉藤以上の力と早さの突きだ。』
土方:『フ‥‥オセェ!!』土方は刀の筋を反し横一線に切り込んだ。
隆哉:『グァ‥‥‥くっ』
隆哉の胸板から血が流れる。
土方:『突きを防いだからって油断してんじゃねぇ!確かに突きは一撃必殺!!外せば隙ができ次の攻撃動作が遅れる。だが俺の編み出した【平当て】をもってすればその隙は無くなる上素早く敵に斬りかかれる。』
隆哉:『くっ‥‥つまり突きが早く強いほど平ぎ当ての威力は増し、絶対的な必殺技になる。二段構えの攻撃‥‥。』
土方:『そうさ!突きを喰らえば即死、避ければ平当ての餌食になる!まさに完全無欠の技だ!!』
隆哉:『くっ‥‥ただでさえ先の斉藤戦での消耗が激しいのにこれ以上の流血は危ない。』
隆哉は弱気な表情を見せる。
土方:『それが鬼面の隆哉の実力か!?幾ら鬼面であっても【鬼の副長】の俺にはかなわねぇか。』
土方は高笑いした。
隆哉:『確かに今のままでは貴様に勝てない。だが、見せてやる。それが鬼の副長の戦い方なら鬼面の戦い方をな。』
隆哉の目付きが変わった。
土方:『‥‥‥‥!!?。』
ビリビリと殺気がほとばしる。
確かにそこには【鬼】の姿があった。
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