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「ねぇ先生?」
デスクに向かい仕事をしている先生の背中に、アタシは飛び付く。
「なんだ、葛城。」
振り返らないまま、先生が答えた。だからアタシも、いつもの調子で答える。
「今度のテストあんじゃん?アタシ、数学苦手だしー…だから点数が欲しいのー…ダメ?」
しかし、YESともNOとも言わない先生。だから私は、言葉を続けた。
「アタシを好きにしていいからさ。……ね?お願い…?」
……すると先生は、
「仕方ないな」
と言って、いつものようにアタシを抱いたんだ。
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