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「ちょっ、痛い!
何よ、鮫島?」
「止めろ。
待て、シャッターを開けるのはまだだ。
簡単に人を信じるんじゃねえ。
俺がここまで逃げてくるまでの間、警察官は見たが、自衛隊の人間は一人も見なかった。
おかしいと思わねえか?
もしあいつが自衛隊の人間じゃなかったらどうするんだ?
俺達は全員殺される。
だから俺が話を聞くまでシャッターは開けるな。
わかったな?」
「わかったわ」
鮫島が外の男に向かって、大声で喋り始めた。
「生存者だ!
正直言って、あんたが自衛隊員ってことに疑問を感じてる!
街で俺は自衛隊の隊員を一人も見なかった!
それなのに、なぜあんたはこんな山奥にいるんだ?
理由を聞きたい!」
「私は、一般の自衛隊員ではありません!
防衛大臣直属、陸上自衛隊特殊部隊、第一空挺師団の城戸(きど)と言います!」
「どこから来た!?
なぜ一人なんだ、仲間はどうした!?」
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