浪士組上洛

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開港したことで江戸には、多くの外国人や外国の文化が流れてきた。それを嫌った尊王攘夷の過激派の武士は、ことあるごとに外国人を襲った。 まして、幕府は朝廷の許可なく開港したことで、幕府の役人たちは次々に暗殺されていた。 そんな中、14代将軍徳川家茂が京都に上ることになった。 しかし、京都でも尊王攘夷の武士たちによる暗殺活動があとを絶たなかった。そこで庄内浪士清川八郎は素行の悪い浪士たちの監視も兼ねて、京都の治安維持のために浪士組を募集した。 それをいち早く仕入れた永倉は、試衛館の面々を集めて語った。 「聞いたんだが、今幕府は志士を集めて、攘夷をするって話だ。それが本当なら俺たちも参加して、日頃の鬱憤を晴らそうじゃないか」 近藤たちはすぐさま同意し、浪士組への参加を決意した。
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