ブランク

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草木の影や木の上に潜んでいた忍装束の輩が一斉に姿を現し、烈火達を取り囲んだ。 そして一斉に襲いかかってきた。 「いよいよ現れたか!母ちゃん、柳を頼む!土門、風子行くぞ!!!」 バキィ 烈火が先陣を切り、敵一人を撃破した。 その勢いに乗り土門、風子も次々と敵を薙ぎ倒していく。 ドコォ 「ぐぁ!」 烈火が一発ボディーブローを貰ってしまった。 「烈火!?大丈夫!?」 柳が心配して声をかける。 「あぁ、大したことねぇ!でもこいつら実力にムラがありすぎる!ただのコスプレ野郎もいれば、結構できるヤツもいやがる。風子、土門、油断すんなよ!!!」 バキィ ドカァ 「ぐぁああ!」 「バカゴリラ!言ってるそばからやられてんじゃねぇ!」 「うるせぇ花菱!てめぇもさっき一発貰ってたじゃねぇかよ!つーかまだまだこれからよ!!久々に血が騒ぐぜ!!!」 相変わらず格下相手には強気な土門。 ドキャ 「だぁー次から次へとうっとうしい!!!」 倒しても倒しても次から次に仕掛けてくる敵に、怒りをあらわにする風子。 「数は多いけど、全く統率がとれていないわ。魔導具も持っていないようだし、戦闘の素人までいるわね。恐らく彼等は私達の体力を消耗させるためだけに配置された捨て駒ね。」 柳を守りながら戦いつつ、冷静に戦況を分析する陽炎。 「くそっ!姑息な手を使いやがって!誰がこの程度でバテるかっての!片っ端から叩きのめしてやるよ!!!オラァ!!!」 ドカァ 烈火達は数十分戦い続け、ようやく100人近い烏合の衆を全滅させた。 「ハァ、ハァ、結構手こずっちまったな。昔ならこんなやつら屁でもなかったのに。」 烈火が自分の衰えを痛感する。 風子、土門、陽炎もそれは同じであった。 「おい、虚空。この先はどう行けばいいんだ?」 烈火が尋ねると、虚空は再び烈火の体外に出た。 「皆、よくやったな。魔導具があるのはこの先じゃ。本番はこれからじゃぞ。心してかかれよ。」 皆うなずき、虚空の案内に従いさらに奥へと進んで行った。
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