Epilogue

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そして、季節はまた移り変わり、8月。 ショウは、一冊の写真集を出版した。 デビューしてからの10年の活動と、ハワイで再会した暁土とのカウアイ島での観光の模様など、そしてもちろん、その中には暁土や香澄、真子の姿もあった。 メディアがその写真集について騒いでいる頃、ショウたちは日本にはいなかった。 そこは、ハワイのオアフ島。 ポナホウにあるルーセラン教会。 香澄はショウの元へと、ゆっくりバージンロードを歩んでいた。たくさんの人達に見守られながら…。二人は見つめ合いながら、嬉しそうに微笑んでいる。 真子はふと、振り向いて入口のドアの方を見た。そこは、ステンドグラスの光りが反射して、ギラギラと輝いている。 エレン。見える? あの15だった少年が、今、世界一幸せになろうとしてる。あなたはいつも、そこにいて守ってくれてるのよね…。大丈夫。誰もあなたを忘れたり、恨んだりしない。ショウが選んだ人だから。分かるよね、エレン。 そしてショウの手が香澄の手と重なると、二人は寄り添い、楽園の神様に永遠の愛を誓い合って、お互いに笑い合って唇を重ねた。 ショウは、香澄の耳元で甘い声で、歌うように囁いた。 「Lovin' you!」 完
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