第十九章 >> 夢の続きⅠ <<

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――水の月21日。 「やることはどこに行ってもおんなじ……」 部屋のベッドに寝転がりソニアはぽつりと呟いた。 ぼんやりと眺める部屋の天井には、硝子がちりばめられたシャンデリアが吊されている。 ――ここはマクガバン王国の首都‘グランドル’。ソニアはアスカと共に友好国の王との顔合わせに来ていたのだ。 数時間前、ソニアはマクガバン王国の国王に初お目見えし、その後、2国の王は重要な会議をしており彼女は城の一室で暇を持て余している。 「モルガ、私外に――」 扉の前に立ちはだかるようにいるモルガの鋭い視線に声を詰まらせるソニア。 (なんとしても外に出ないと……) 霧が立ち込める窓の外は地上は見えなく、飛び下りれば命の保証はない高さだ。 (どうにか外に出てジュニ達に合流しないと!)image=239015674.jpg
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