あの日…

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ショウは、皆が一瞬目を離したすきに、忽然と姿を消した、 皆は近くや、行きそうな場所を探したが、見つける事は出来なかった。 皆が必死にショウを探してる時、 ショウはすでに東京から姿を消していた。 店を辞め、新たな土地に引っ越し、誰も知らない土地で2人で静かに過ごそうと、誰にも教えていなかった土地にショウは来ていた。 「今日が店最後、そして恋人最後の日だな。」 とショウはイズミに言い、朝一番で婚姻届を取りに2人で言った。 そして、それを2人で記入し、見届け人として、サトシがいた。 イズミは書き上げたその紙を、ニコニコと笑顔で見て、 「明日になったら本当の夫婦だね」と、にやけながらショウを見ていた。 「今日が恋人最後の日…今日が最後だね、やっとショウの奥さんになれるんだぁ」とイズミは照れながら言っていた。 ショウはイズミと住もうと決めていた小さな一軒家で、 「ここに住んだら何をしようか、ここにはテレビ置いて、ここには食器棚で、冷蔵庫はここでしょ。寝室はここで、ベッドは今のじゃなくてもっと大きいの! カーテンはどんなの良いかな… 庭は小さくて良いから野菜とか作ろ!2人分位はきっと作れるだろうし……」 ここにしようと一緒に来て決め、中を見せてもらった時、 イズミは子供のように家中を走りまわり、庭に出て、これからの生活を想像しながら笑顔で言うイズミが、記憶の中で再びショウに話しかけていた。
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