準備はいいか?さぁ~パーティーの始まりだ

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この時代では生活環境がガラリと変わり、一昔前では問題視されていたものが改めて見直され、社会に認められてより良い産業を生み出していた。 その代表的な物が、リアルマネートレード通称(RMT)だ。 このシステムが解禁となり20世紀初頭から増え続けてきた。ひきこもりによる未労働者の数が激減、ゲーマーにとっての春が訪れる。 勿論利益に応じて税金がかかる事になるが、もともと収入が無かったもの達なので、あまり気にしない。 そこで新たな問題が発生する。お金を稼げる様になったお陰で、チート犯罪が横行する様になる。不法改造したデータを売り買いし、RMTで荒稼ぎすると言うものだ。 暴力団の干渉もありサービスが一時的に中断される事もあったという。  そこで政府は、重い腰を上げる。折角の新しい金鉱脈を壊されてはならないと思ったのだろう対応は、早かった。 ここでネットポリスの誕生である。ネットポリスは、常時三百人体制での対応をしており、チートデータの破壊、RMTの管理に従事していた。ゲームプレイヤーには、管理者と呼ばれている。 それにより安心してゲームを楽しめる様になりRMTを生業とし、生きているゲーマーが急増したのだ。 しかし良い面だけではなく、ひきこもりに拍車がかかり現実と向き合うことが無くなった彼等は、現実世界の人間と関わることを、極力避ける様になった。
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