マネージャー

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そこには笑顔のキャプテンがいた。 え… 笑ってる? 「初めまして。俺、奥坂健。 3年。一応キャプテンやってる。 よろしくな。」 『は、はい! よろしくお願いします!』 わあ… なんか意外に優しい人… 「マネージャー希望なんだよね?」 『あっはい!』 「今マネージャーいないから、希望してくれて嬉しいよ。」 『本当ですか!』 やったあー! 「けど、何で野球部のマネージャーになろうと思ったの?」 「あ!それ俺も聞きたい。」 透馬君が目をキラキラしながらこっちを見ている。 「やっぱりね、ちゃんとした理由がないと、してもらうわけにはいかないしさ。」 『は、はい…』 「ほら、いるじゃん、何とか先輩がいるから! みたいな女の子。」 うっ 先輩ではないけど 目的が同じ… でもここで本当のこと言うわけなもいかないよね… 『そんなんじゃないです。 あたしは、ただ、野球がすきで、野球を頑張っているみなさんを見て力になりたいと思って…』 半分嘘。 でも半分は本当。 野球は本当にすきだもん。 「そうか、ならいいんだ。 野球、くわしい?」 『はい! 小さい時から大好きだったんでそれなりにルールとかわかってます!』 これも本当。 「そっか。 それは頼もしいな。」 「すごいじゃん広瀬さん!」 奥坂キャプテンも透馬君も関心している。 『そんなことないですよ。 当たり前です。』 なんちゃって。 「じゃあ、とりあえずしてもらおうかな、仮マネージャー。」 仮?
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