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状況把握完了。 これは夢だ。
「そうか、これは夢だ」
念のために声にも出しておく。
夢ならば簡単な事、眠ってしまえばこちらのものだ。
「ん? なにが夢だなんだ?」
なにやら男口調の少女に振り返り頭を一二度ぽんぽんと叩く。
「じゃ」
それだけ言ってまた寝転ぶ。
「いやじゃ、じゃなくてさー! 起きてよ!」
少女がなにか言っているが無視をする。
春樹は目を閉じて、現実へと戻るために眠り込む。
だんだんと眠りがふかくなり、少女の声も聞こえなくなった、はずだった。
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