第三章 遺跡からの脱出

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「なっ?!まさか魔力の暴走か?!」 スッピーが何か言っている…………耳鳴りが酷くて聞き取れない。 頭や身体に激痛が走る。 まるで、血液が沸騰したように熱い。 息が…………出来ない……。 呼吸が乱れ、頭痛のせいか景色が揺らぐ。 「う゛っ?!あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「おい?!しっかりしろ!!」 「クゥ~ン、クゥ~ン」 先程より激しい痛みが全身を襲う。身体を起こして置けずその場に倒れ込んだ。 私は痛みに耐え切れず、意識を手放した。 同時に炎も消えた。 倒れた紫月を庇う様に立つレイン。 「クゥ~ン」 「くそっ!!まだ居やがるのか?!おい、レイン!そいつ連れて行けるか?」 「クゥ~」 スピネルに言われレインが紫月を動かそうとするが、倒し損ねたガーゴイル達が迫って来ていてそれは阻まれた。 「グルルルルルッ!!」
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