入学試験

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あの日、君を見付けた僕は瞬間的に恋に落ちたんだ… 高校入試の日。 僕は体調を崩したまま会場へ向かうはめになった。 引率の先生にはちゃんと伝えて試験官にも先生から伝えてもらって咳が止まらなくなったら別室で受ける事に。 試験会場になっている高校の教室は思ったよりも寒くて、二教科目の後半辺りから咳が出始めて必死に止めようと頑張ったけど止まらなくて結局試験官に告げて三教科目からは暖房の効いた別室でって事になった。 本当なら保健室で行う予定だったけど他にも体調不良の人がいて満員だから別室で… 別の試験官と引率の先生と別室へ向かった。 引率の先生はちょっとしたハプニングに動揺して挙動不振。 僕は温かな部屋なら何処でも良かったし大した緊張もしてないのに。 休憩時間は友達と同じ教室で次の試験のおさらいとかをやって時間がきたら僕だけ別室への繰り返し。 その度に引率の先生が不安げに 「大丈夫だからな。慌てないで普通にやれよ」 って… 言ってるあんたが不安げなのは、どうなんだ… 「大丈夫ですから…」 逆に僕が気を使って安心させようと笑顔作って見せて用意された部屋へと入って行く。
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