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私はテトラポッドの上でウロウロして「ひさしっ! ひさしーーー」と叫びまくった。
溺れた!?
どうしよう、どうしよう……。
その時だった。
「わっ!」
と恒が後ろから私に抱き着いてきた。
「あはは。唯、全然気がつかないから……あれ? なんで泣いてるんだよ!?」
「ばかっ! 心配したんだから」
「ごめ……っ。そんなに心配するなんて思ってなくて。どこにも行かないよ。唯のそばにいるから」
「もう……知らないっ!」
「わあっ!」
恒を海へ突き飛ばし、一人陸目指して泳ぐ。
ホントにホントに……いなくなったと思って心配した……。
恒のばかっっ!
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