～続・風林火山～

～三河攻略戦～

「伝令、伝令！山県昌景様。信玄様からの伝えがありまする。」

「なんじゃ・・申してみよ。」

「はっ！信玄様は決して城攻めはするなと仰せにごさいます。野戦に持ち込めと・・」

「ふむ・・わかったと御館様に伝えよ。」

この報告があったとき、昌景は三河、三方ｹ原にいた。
三里ほどいけば岡崎城である。

（御館様は焦っておるの・・病気のせいか・・）

「よし！全軍、岡崎城へ進軍！まずは囲む。」

昌景勢一万は岡崎城を取り囲んだが城に人の気配がない。

怪しいと思った昌景は、副将である高坂昌信に三千の兵を預け城を見てくる様に命じた。

高坂昌信は絶句した・・
岡崎城には誰もいない・・
しかも兵糧一つおいていない。

「家康は、浜松に逃げたか・・まず昌景殿に報告だ」

高坂昌信はひとまず陣に帰ることにした。