エピローグ

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皆が大人になって、皆が離れていく事にも慣れて、家には奈津と瑠奈が春日の帰りを迎える事が多くなった。 亜希も将来の夢に向かって歩んでいる……将来の夢は教えてくれなかったが。 刹那は栗栖川の当主になり、今や世界的な有名人で日々、世界中を飛び回っている。 玲奈と一樹が立ち上げたブランドも軌道に乗り、刹那のスポンサーでニューヨークと日本に支店を出す事が決まった。 朝香はその絵の実力で今や秋葉原の王女と呼ばれる同人誌のトップな存在。 朔夜は相変わらず神社で巫女をやっている。最近は新人の巫女に悪戯して楽しんでいるから、あまり変わってない。 奈津は更に綺麗になって、瑠奈はその美貌を受け継いで大人の女へ近付いてきた。 そして、小雪は……。 「……手紙?」 郵便に入っていたのはアメリカからの手紙。 差出人は小雪だった。 『今度、ハリウッドの映画でヒロイン役やるから見に来てよね!?』 シンプルな文章に写真が一枚。 「……綺麗になったな」 写真の小雪は、一人の女性だった。 春日も見惚れる程の。 皆が皆の道を歩み、春日も春日の道を歩んでいる。 先の事は分からないけど……。 それでも毎日が楽しいから、幸せだから。 ―――四季の華が咲き誇る未来 ―――春の日を浴びる桜のように
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