・『納得屋』2 後日談

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そしてあと少しで玄関らしき場所へ到着するという所で、 「槙さん、識さんいらっしゃい。」 太一がそこから出てきて2人のところへやってきた。 そして、 「今日はわざわざ来てもらってすいません。迎えを出せればよかったんですけど。」 続けて申し訳なそうにそう言った。 「気にしないで太一君。調査代の代わりなんだから。」 「そうだよ。」 2人はそう言いながら、 ((原田家の車で迎えに来られたらちょっと困るしね。)) と心の中で思っていた。 と、そこで、 「あれ?そういえば千奈さんは?」 槙が千奈がいないことに気付きそう聞いた。 すると、 「実は今日ずっと緊張してるのかソワソワしてたんですけど、どうも落ち着かないみたいでどっかいちゃって今、どこにいるのかわかんないんですよ。電話もつながらないし、メールの返信もないし。」 と、太一が困ったように答えた。 それを聞いて、 『あの千奈さんが緊張!?』 槙と識は同時に驚きの声をあげた。 そんな2人に、 「はい。俺達小さい子と遊んだこともないですし、触れ合うこともなかったので 、何をどうしたらって感じなんです。」 太一は恥ずかしそうにそう言った。 それを聞いて槙と識は顔を見合わせた後、 「それで俺達に手伝ってくれって匡一さんが言ったんだ。」 「そうみたいだね。」 頷きながらそう言った。
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