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淡い期待と大きな不安を持ちながら、呂布のいる廊下に目をやる
「あれ、使い魔さん?」
そこには果てしなく続く立派な紅い絨毯と廊下しかなかった
部屋を出て見回すが、呂布の姿は何処にもない
「使い魔さん・・・」
茫然と立ち尽くすアイカの肩を誰かが叩いた
!!!!
呂布だと思い振り返ると、綺麗な金髪を耳辺りまで伸ばした。金色の瞳が目立つ整った顔立ちの青年が立っていた
「久しぶりだね、アイカ」
青年はアイカに笑いかける
「あ・・・・ひ、お久しぶりです
キリケ様」
アイカの目の前に立つ美青年は、第15代王ガアル・イランテ王の一人息子キリケ・イランテ本人だった
予想外の王子登場に言葉が詰まる
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