第八夜

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「ぐああぁまた負けたぁぁ!」 捩眼山へと向かう新幹線の中でやっているのは清継曰く、『妖怪ポーカー』という名のインディアンポーカー。 何でもカードに妖怪パワーか何かが書いてあるらしく、やっていくうちに自然と妖怪が身につくらしい。 こんな方法で妖怪と会えると思っているんだ・・・かわいいところあるよね清継。 「くそ―またリクオと葉月さんの勝ちかよ―!」 「お前ら妖怪運あるな―・・・普通じゃねぇぜ」 そりゃあ、私は妖怪の血が流れてるからね・・・ 意外と当たっていて馬鹿に出来ないポーカーだった。 リクオを見れば自分は普通であると強調して喋っている。 そんなに強調していたら逆に怪しく思われるんじゃないかと思ったが、食べ物を買いにいったリクオには言わなかった。 旧鼠の件から数日後、学校に行けばいきなりゴールデンウィークに強制的に予定を入れられ、ため息をついていたが今回は何事もなく終わるだろうと思っていた。 『・・・・えっ・・・』 ちらと窓の外を見れば、バイクの集団の先頭に青田坊の姿が見えた。 「葉月?どうしたの?」 『あっ、ううん、何でもないυ』 ひきつった笑みで返すのがやっとだった葉月は、無事にこの旅を終えることが出来るのだろうかと、思案した。 .
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