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自宅に帰る足が重い。
・・・どうせ、家に帰っても遅くまで働いている母はいない。友達なんていないし、安いカプセルホテルにでも泊まろうかと考えた。
しかし、有佳里は中学3年生。今こうして夜の街を歩いているだけでも、いつ警察に補導されるかわからない状況だった。
「・・・はぁ」
再び、溜め息。『宿借り』でまた知らない男の所に泊まるしかないのか───。
「おい、こら。何してんだ」
「!!」
言っているそばから、来た。
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