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──日本の教育界は荒れていた。
いじめや少年犯罪が横行する中、家庭と学校、連携して行われるべき教育の責任は全て教師に押し付けられた。
「力量不足」という名目での減給、免職も大きな社会問題となり、必然的に教師という職業の人気はどんどん下がっていった。
企業の内定がもらえなかった者がしょうがなく教員採用試験を受け、教師になるという現状が続いている。
「教師を目指している」という学生はバカにされる時代になり、優秀な人材の確保は難しくなった。
その結果、無気力な教師が増え、子供たちの心は更に荒んでいった。
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