こっち向いてよ…

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『ねぇ、涼介?ねぇ、どうして?』 いつも、君は泣いてるよな。 それを、俺は抱きしめようとする。 でも、できない…。 「涼介!起きなさい!涼介!」 結局、夢はここでいつも終わってしまう。 「ふぅ…。行かなきゃなぁ。」 俺は、いつも、こうやってつぶやいているんだ。 「あなたは、お月様。 そして、俺を…1人にしないで。」 そんなことを心の中で、いつも呟きながら、1日は、過ぎていく。 「こっち向いてよ。 そっちじゃない。」 いつでも願いは届かない。 眠りの暗闇ひとり 俺は、光目指して行く。 なぜなら、微笑んだ君が、見つめて呼んでるから。 それを、一晩に何回も、繰り返す。 カーテンの隙間から月が消えたら、ベッドの上にひとつ、孤独な俺の心が凍えてる。 起きたとき、残っているのは、想いだけを焦がしてる自分の正直な心だけだ。
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