香月

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香月

 ……あなたはどのように死ぬのだろう?  大喬は紅を引いた唇を笑みに形作る。  楽しそうに。 「お前が人間でなくてもいい。ただ俺のそばにいてくれ」  ――そう望んだから、私は孫策のそばにいる。 小喬の幼い時死んだと言う姉の姿に身を変えて。  どうしてだろう、ただ、孫策のそばにあるだけでよいなら皆に姿がみえなくてもいいのに。
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