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「大喬…愛してる。いつもそばにいてくれ……」
「いつもそばにいるのは公瑾どのであろう?」
孫策はムッとした表情をみせ強引に私の手首を掴み引き寄せた。
「お前にもそばにいて欲しい。温もりをかんじていたいのだっ」
「子供な事だな」
――ふ、と一笑にふす、
……あなたはどんなうに死ぬのだろう?
矢に貫かれて? 暗殺に? 裏切りに?
涙が流れる。どうして私をこうたのだろう?
私に望みを請うものは死んでしまうというのに……
「どうした……大喬?」
不思議そうにのぞきこむ孫策の顔がまともにみられなくて、かわりに自分から抱きついた。
その視線をさけるため。視線が怖い。だけど、孫策のぬくもりが欲しくてたまらない。
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