オープニング

2/2
1248人が本棚に入れています
本棚に追加
/290ページ
心地よい眠りから目を覚まし飛行機の窓から外を見ると、まだ飛行機は雲の上。 朝日だと分かる鈍く…しかし澄み渡るようなオレンジ色が雲に、絵の具の様に塗りたくられている。 けれど 確かに自信があった この雲の下では、一年前…別れを告げ再会を約束した『街』が広がっている。 そして 19歳…『鼬沢月(イタチザワツキ)』は、嬉しさに目を細め 街に降りるまでの僅かな時間… 『彼』の夢を見ながら 眠りについた―――…
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!