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夏鮫―――――――――――――
3……2……1……。
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ!
4つのSGが、大音量で鳴り響き、時刻を知らせる。
「ハァ~。キャハ。寝ちゃったよ。うん。キャハハハ」
隣で爆睡していた秋醒(あきさめ)が目を覚ます。
「ったく、しょうがねえ奴だな」
身体を起こし両手を伸ばしてノビをする秋醒に俺が声をかける。
「秋醒はいつも緊張感がないアルよ。
いっそのこと死んだ方が良いヨ。
お前が生きてても何の価値もないネ」
ひどい……究極毒舌の春雨(はるさめ)は、冷たい目で秋醒を罵(ののし)った。
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