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<ルピア視点>
陽一を使い魔にすると思い付いた私は、すぐに、魔法で陽一を呼びつけた。
先生は、自分があったことのある生き物なら、なんでもいいって、言ってた。
なら、陽一だって、十分有りよね。
そう思いながら、陽一が来るのを待った。
「ルピア、あんた、まさか決めてないの?」
学院の方を見ていると、キュムが話し掛けてきた。
「そ…そんなわけないでしょ!?ただ、待ってるだけよ!」
慌てて否定した。
忘れてたなんて、恥ずかしくて、言えないから。
「ふ~ん。それで、何を待ってるの?」
陽一……。
「なんか用か?」
言いかけた時、後ろから、声をかけられた。
後ろを見ると、陽一が立っていた。
「これよ。」
私は、陽一を指差し、そう言った。
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