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私は、田村凛夏。
周りの友達は、次から次へと結婚していく... そんな歳。
今日も友達の結婚式に招待されて、式場へとやってきた。
今月は2回目で貧乏。
ここにやって来ると...
“もう私も26か。” って考えてしまう。
受付を済ませ、ロビーのアンティーク調のソファーに腰を下ろす。
慣れないヒールのせいで、足が痛くて思わず深いため息をつく。
目の前から、小学校の時からの親友がやって来るのが見えた。
彼女は私の向かいのソファーに腰を下ろして、私に向かってニコッと笑う。
『凛夏。 早かったね。 美容室で時間かかっちゃった。』
そう私にに話しかけてきたのは、親友のレミだ。
レミとの付き合いは、もう18年で腐れ縁みたいな感じ。
私のことを一番わかってる友達かもしれない。
だから、私の行動や表情で何を考えているのか彼女には手に取るように見抜かれてしまう。
『凛夏... 足、大丈夫?』
そう言いながら、煙草に火をつけた。
『うん』と頷く私は相変わらず、足を擦っている。
煙草を吸いながら、レミが私に話しかけてくる。
『私たちもう 26歳だよ。 そろそろ結婚したいよね? 凛夏は、相変わらず彼氏いないの? っていうか作らないの?』
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