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-7/1 14:10・太平洋上空-
「あと数時間で日本に着く。
みんな、準備はいいか?」
この連隊の隊長ハワード・カミングスキーが、座っている隊員たちに声をかける。
隊員たちはM4カービンを手にとって頷いた。隊員たちの顔は、この状況にも関わらずどれも笑顔だった。
-7/1 18:55・八尾駐屯地-
「久しぶりの実戦任務だ。皆、心してかかれ!」
「サー、イエッサー!」
すでに内閣総理大臣から防衛大臣を経て、海兵隊一個連隊による援助を通達されているようで、陸上自衛隊の隊員が出迎えてくれた。
「出迎え感謝する。
我々はこれより分散し、問題の大阪、名古屋、岐阜の敵を殲滅する。
貴殿たちにはバックアップに回ってもらいたい」
「了解しました!」
この連隊を率いるハワード大佐は、人喰い病がどんなものか知っていた。
彼には隠された過去があった。しかし今はまだ過去を明かす時ではない。
「大佐、デイヴィット中佐の率いる第1大隊が出発しました」
「そうか。次の部隊も出発させろ」
「定時連絡。アルバート中佐の率いる第3大隊が名古屋の封鎖線に到着した模様です」
「第2大隊から定時連絡。
岐阜県庁前に到着した模様」
「第4大隊のグレッグ中佐が出発しました」
「よし。これより本部を設置する。作業に入れ」
「サー、イエッサー」
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