金と時間と恋愛観

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約束の時間を過ぎても 彼女はこない いつもそうだった 電話が鳴る 『ヨウ!?今まだ新宿なんだけど~こっちに来れる?』 いつもらなら向かっていたかもしれない でもその日は違った 一時間ほど待つとマリエが改札口に現れた 『バシッ』 彼女のハンドバックが俺めがけて飛んできた マリエはその場で泣き出した 駅を行き交う人からみたら 彼女を泣かせているのは 明らかに俺にみえるだろう
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