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しばらくマリエからの
電話は鳴り続けたが無視した
一ヶ月が過ぎた頃
俺は新潟から10日間の仕事を終えて実家に帰ろうとしていた新幹線の座席を探していると
俺の席に荷物を置いて座っている隣の座席の子がいた
『すみません~この荷物いいですか?』
チケットを見せながら訪ねると
聴いていたヘッドホンを慌ててはずして
『ごめんなさい』
とバックに手をかけた瞬間
彼女の荷物が床に散らばった
一緒に荷物を拾い
お互い苦笑しながら席についた
『何処まで帰るの?もし先に降りるなら座席廊下側になる?』
荷物の多そうな彼女に気を使って訪ねると
『あっ私東京までなんで、
どちらまでですか?』
『俺も東京までだよ』
車内で話す切っ掛けを
もった二人は
東京駅まで何故か意気投合しいろんな話をした
東京駅に着くとお互いの
電話番号を交換して別れた
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